2025.8.25

■事例紹介■「立ち退きの話:アパート/高齢者編」

いつもご覧いただきありがとうございます。

残暑がまだまだ厳しいですが、セミは元気に鳴いている今日この頃です。甲子園の決勝がまた好ゲームで、娘たちには全く共感得られない中でもリビングでしっかり視聴していました。

少し前の話になりますが、弊社で実際に取り扱った買取案件のお話です。いわゆるアパートの立ち退き案件に該当するでしょうか。

売却の理由としては、そのアパートは売主様にとってはご自宅兼アパートでしたが、ご自身の高齢化もあり施設に入ることになりました。その際の費用の補填にこの自宅兼アパートの売却をしようとご子息の協力も得ながら進めていました。アパートですので、他の賃借人もいらっしゃいます。そこで売主様方で従前の管理会社を通じて立ち退き交渉をしていたところ、一件の賃借人と揉めてしまい、どうしようかということで弊社にご相談いただきました。

この場合、立ち退きで揉めていても賃借人と賃貸人の間で正式に賃貸借の関係があれば案件として問題ありません。

結果としては弊社の方で買い上げた後、その賃借人の方とお話し合いを進め、無事に別のアパートへ移り住んでいただくことに合意いただきました。その賃借人の方が、中々の高齢でかつ生活保護を受けられている方だったため、揉めている事よりもむしろ移動の制限の方が難易度高い話であった様にも思います。それでも地域の社会福祉法人の方々や役所の方々のご協力を得ながら、何よりその賃借人ご本人からも積極的なご協力を得られながら進められたことは非常にありがたいことでした。

話を聞けば、難易度が高い賃借人の移動であった為かどうかは定かではありませんが、従前の管理会社の方でしっかり対応していなかった様な印象でした。どちらかと言うと賃借人の方で自発的に出ていってほしいという対応だったそうです。~そんなことでは出ていけない、十何年も住んでいたんです!~こういった態度の硬化も致し方なかったのかも分かりません。その対応いかんで買取案件になるのかどうかと考えると、少しもったいない様にも思います。

生活保護は自治体から受給者毎に担当者が付く様なイメージになりますので、長年受給者生活をしている高齢者からすると、引っ越しで別の担当者になること自体が億劫に感じる方もいる様ですし、今まで住んでいた地域に友人が多いとやはり近所に引っ越しをしたい、が本音だと思います。また「高齢者」ということで断られるケースも多いのは事実と思います。保証会社以外に個人の連帯保証人を求められる場合もあるので、高齢の受給者の方だとやはり引っ越しハードルは通常より高めだと言わざるを得ません。それでも蛇の道は蛇だったりしますので、しっかりと対応していればトラブルにもならなかったかもわかりません。

弊社ではこういったトラブルになってしまった状態からご相談いただいても大丈夫です。本件に関して、もう少し詳しく聞きたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡くださればと思います。もう少し自治体や社会福祉法人との関係性についてご説明いたします。

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